ほしの整形外科クリニック

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手と女性ホルモンの関係について

こんにちは、猛暑が続きますね!

今回は「女性ホルモン」についてお話しします。

整形外科で女性ホルモン?と思われるかもしれませんが、実は手の治療にも深い関わりがあるんです。特に更年期世代の女性を中心に、ホルモンバランスが手の痛みやしびれに影響を及ぼすケースを多数経験してきました。


なぜ整形外科で女性ホルモンを語るのか

当院の手のリハビリを担当する作業療法士は2名と少ないなか、たくさんの手の治療に携わっています。来院される患者さんも女性が7割を占めています。
手根管症候群など手の痛みを訴える方の多くが更年期に差し掛かる年代で、実際に産婦人科でホルモン補充療法を始めたら数日以内に手の症状が改善した例も何度もありました。

「骨や関節の問題だけじゃない。ホルモンの影響で筋膜や神経の状態が変わることもある」
こうした気づきを生かして、今回は日常生活レベルで意識できるホルモンケア法をご紹介します。


手の痛みに効く!女性ホルモンを整える4つのポイント

  1. BMIを18.5〜25にキープ
    過度な体重の増減はホルモン合成に必要な脂質バランスを崩します。適正体重を保つことがホルモン分泌の土台です。
  2. バランスの良い食事
    • 五大栄養素(炭水化物・タンパク質・脂質・ビタミン・ミネラル)を意識的に
    • マグネシウム・亜鉛はホルモン合成に必須(もちろん他の要素もいります)
    • 大豆イソフラボン(豆腐・納豆など)で植物性エストロゲンを適量補給
  3. 適度な運動習慣
    週3回、30分程度のウォーキングやジョギング、軽い筋トレを取り入れましょう。
    ※過度な運動は逆にホルモンバランスを乱すので注意
  4. 腸内環境の改善
    発酵食品や食物繊維、プロバイオティクスを積極的に摂って腸内フローラを整えましょう。
    腸内で作られる「エクオール」がエストロゲン受容体をサポートし、手の痛み緩和にもつながることがあります。

生活習慣をほんの少し変えるだけで、手の痛みがスッと楽になるかもしれません。

リハビリでは、エコーを用いて手の状態の確認も行っていますので、手の治療を希望されるかたは一度当院へお越しください。

必要に応じて、星野医師がリハビリを処方します。

今後も、手で困っている患者さんの治療がしっかりできるように励んでいきます。


文責:作業療法士 村上