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手根管症候群とは?
手根管症候群は、正中神経(図1:赤い箇所で圧迫され、黄色で神経が腫れて太くなっています)が圧迫されることで親指から薬指の半分(親指側)に痺れが生じることがあります。様子を見ることで症状が悪化していき、症状が重くなると親指を動かす筋肉が萎縮することで、摘まむ動作や細かい動作に大きな支障が出て、仕事や生活に影響が出てきます。最近は症状をインターネットで調べ、当院に来院される方も増えてきました。ただここで問題になるのが、この手の痺れは正中神経の圧迫のみではなく、ホルモンや糖尿病、首の神経など様々な要因が絡んできますので手外科専門医師の診察を受けた方がいいかと思います。当院では、筋電図検査、精密知覚検査、スプリント(特殊な素材で神経の保護)、注射療法、手術など検査手法や対応できる範囲も多く、患者さんの生活・仕事状況を考慮したうえで治療を勧めていく事が可能です。
図1
どのように治療するのか?
当院では、薬物療法、保存療法、手術療法で対応していきます(当院の手根管症候群のHPをご参照ください)。筋電図検査や筋肉の萎縮具合(図2:赤丸は筋肉で萎縮した箇所です)で治療法を判断していきますが、一般的には保存療法と薬物療法を併用していき効果判定をしていきます。これで症状が落ち着く方も多いですが、数カ月後には症状が再燃する患者さん、痺れ、痛みが強く生活に支障が出ている患者さんは手術をすることになります。手術方法は、直視下手根管開放術と鏡視下手根管開放術の2通りの手術を行っており、当院では鏡視下手根管開放術の割合が多いです(気になる方は、当院HPの手術実績をご確認ください)。また手術する前に、作業療法士が術前検査を行い、術後翌日は生活指導や患者さんの質問に対し返答する時間も設けています。他にも手を保護をするスプリントを作製したり、術後評価も行っており、アフターフォローもしっかりしています。術後翌日に対応をする中で感じたことは、手術した患者さんが思っているより手を必要以上に保護しようとしていたり、今後の見通しが立たず不安に思っていることが多いと感じました。このような現状を少なくするために丁寧な説明を今後もしていかなければと強く思いました。
図2
手の痺れでお困りであれば当院へお越しください
スマートフォンが普及することで、どの場所でも気になる事が調べられる時代になっています。色々な事が知れべられる反面、情報が多くどの情報を信じればいいのか分からない方も多くいると思います。当院では、常に根拠のある最新の情報を取り入れ、検査機器で原因を調べ適切に診断をしてくれる手外科医師の星野医師が在籍しております。手の痺れは多くの方が経験するもので、気になっているけど何処に行けばいいのか分からない場合は是非当院へお越しください。しっかり手の健康を守っていきましょう。