主な疾患
足関節内反・外反捻挫
写真例:足関節内反捻挫
病態:内返し、外返し強制によって靭帯損傷が生じる。
Ⅰ度:前距腓靭帯付着部での軽微な損傷
Ⅱ度:前距腓靭帯の断裂
Ⅲ度:前距腓靭帯と踵腓断裂の断裂
症状:内反→外果(がいか)周辺に痛み・腫れが生じる。
外反→内果(ないか)周辺に痛み・腫れが生じる。
対応:炎症症状を最小限にとどめる為、パットで圧迫を加え、テーピングで関節の制動を行う。
膝関節靭帯損傷
写真例:内側側副靭帯損傷
病態:スポーツ動作や日常的な動きで膝が内・外に捻りが加わることで内・外側側副靭帯/前・後十字靭帯の損傷が生じる。最も頻度が高いのは内側側副靭帯損傷、前十字靭帯損傷
症状:膝の曲げ伸ばしが困難。足をつけない。など
対応:テーピングで関節自体の制動を行い、急性期以降の復帰に向けて繋げていく。
肩鎖関節脱臼
病態:肩鎖関節とは鎖骨と肩甲骨の間の関節でコンタクトスポーツや転落、転倒などで肩の外側を打ちつけることで関節が損傷する。程度として、捻挫、亜脱臼、脱臼に分類される。
症状:安静時の痛み、押したときの痛み、肩を上げた際の痛み。など
対応:上方から肩鎖関節を圧迫+上肢と肩甲帯部分での固定を実施。
肩関節脱臼
病態:外傷による肩関節が外転、外旋を強制されることによって生じる。肩関節に関して前下方脱臼の頻度が高い。
症状:肩関節前方の不安定感、前方部分の圧痛。など
対応:前方部分の脱臼防止のテーピング(外転+外旋)実施。
肘関節靭帯損傷
病態:転倒した際に肘を伸ばしたままの状態で地面に手を着くことや、投球動作の繰り返しにより肘内側にストレスが加わる。
症状:上腕骨内側上顆周囲の痛み。腫脹、不安定感、可動域制限などが生じる。
対応:内側側副靭帯の伸張を防止する為、テーピングで固定実施。
肉離れ
病態:スポーツ動作などで筋肉の断裂を起こし炎症・内出血が生じる。
症状:力を入れたら・伸ばしたら痛い。歩いてでも痛む。など
主な箇所:大腿前・後面、下腿後面
対応:損傷度合いによって症状は異なりますが軽度でも初期の対応を誤るとその後、重篤化する恐れがあります。テーピングで損傷部位の圧迫を実施。