ほしの整形外科クリニック

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求人案内

手根管症候群

CARPAL TUNNEL SYNDROME

手の痺れや痛みが気になる方

  • 手の痺れや痛みがある
  • 夜間から朝にかけて症状が強くなる
  • 親指~薬指まで痺れがある
  • 物が上手く摘まめない
  • 親指のつけ根の筋が減っている

症状、病態について

手根管症候群

手根管とは掌にある骨と靭帯で囲まれたトンネルで、この中に指を曲げる腱と正中神経が通っています。手根管症候群はこのトンネル内で腱の周りが腫れて(腱鞘炎)、神経が圧迫を受け、指のしびれや親指を動かす筋肉が麻痺を起こす疾患です。40歳以降の女性に多いのですが、血液透析をしている方や手首の骨折後にも起こります。親指、人差指、中指、薬指の腹の部分にしびれが出現し(下図)、ひどくなると夜間に痛みをともなうしびれのため睡眠が妨げられます。
検査では神経の中を電気が走る速度を測ります。速度が低下していれば手根管症候群の診断がつきます。
治療は注射や装具で保存的治療を行うことがありますが、それでも改善しない場合長く放置しておくと親指の付け根の筋肉が痩せてきて回復が困難になることがあるため、手術を受けられることをお勧めします。

簡易テスト

1. パーフェクトO

パーフェクトO

2. ファーレンテスト

手の甲と甲をくっつけます。この姿勢を30秒間続けます。痺れが強くなれば手根管症候群の疑いがあります。

ファーレンテスト

どのような治療をするの?

手外科

手外科は肘から手指までの治療を専門にしています。
手には骨、腱、筋肉、神経、血管などが密集しており、その治療には特殊な知識と経験そして繊細な技術が要求されます。
当院の院長は11年間手外科研修病院に勤務し、切断指再接着術などに必要な直径1mm以下の血管を縫い合わせる特殊な技術を研鑽して参りました。その上で手外科専門医試験に合格して専門医を取得しております。

手首・手指の痛みや動きの悪さが出現する原因として、「炎症が起きている」「関節の変形」「筋肉の硬さ」「生活での動作の仕方」などが関わってきます。

医師
レントゲン検査等を行い、症状の原因を探します。
薬物治療・注射・日帰り手術
作業療法士
姿勢状態をチェックし、あなたに合った治療を行います。

スプリント療法・運動療法・物理療法

診断
診断

筋電図検査
痺れや痛みの症状に対して筋電図計を用いて検査を行います。

スプリント療法(手の装具)
スプリント療法(手の装具)

作業療法士が「オーダメイド」で作成します。
作成時間:20~40分程度
目的:痺れ・痛みに対して、スプリントで手を安静に保ち、関節を保護することで痺れ・痛みが軽減していきます。
値段:【カックアップ】2,340円
   【サムスパイカ】1,470円
※値段は3割負担時の場合です。別途診察料がかかります。

運動療法
運動療法

状態に応じて、手の動きをよくする運動などを行っていきます。
自宅での運動や注意点などの指導も行います。

物理療法
物理療法

超音波:患部の治癒を促進します。

手の日帰り手術

手術方法について
手外科

皮膚切開:2カ所切開します。

内視鏡:細い内視鏡を使います。

当院では手の日帰り手術を行っています。 手がしびれる、手首が痛い、指が動かしにくい、指を骨折したなどでお困りの患者さんはご相談ください。
また、当院では内視鏡を使って行っています。傷が小さく、短時間で出血もほとんどなく行うことが可能であり、日常生活や仕事への復帰が早いことが利点です。
手術は局所麻酔で行います。手首と掌の2カ所に約1~1.5cmの切開を加え、細い内視鏡とナイフを入れて靭帯を縦に切開します。それによって手根管トンネル内の圧が低下し、神経が楽になるわけです。皮膚を3~4針縫合して手術終了です。手術時間は約20分から30分です。手術直後は包帯で固定します。
翌日包帯を外して絆創膏に交換します。指は痛みがない範囲で自由に動かして下さい。ただし、無理をすると痛みが取れにくいため、術後3週間は重いものを持ったり、タオルを絞ったりする動作は避けてください。
なお場合によっては内視鏡が入りにくいことがあります。局所麻酔で手術を行っていますので内視鏡が神経に当たった場合指先に痛みを感じます。指先に痛みを感じた時は教えて下さい。神経を痛める可能性があるため、無理をせずに少し切開を拡げて内視鏡が入りやすくします。

詳しくはこちら

手術のリスク、問題点について

比較的安全な手術ですが起こりうる合併症として
1.感染(手術の傷から菌が入り、化膿すること)
2.神経損傷、腱損傷、動脈損傷
などが考えられますが十分に注意をして手術を行いますので心配ありません。
また血液透析の患者さんの場合再発することがありますが、その他の患者さんでは再発することはほとんどありません。
そして、しびれは比較的軽症では早期に改善しますが、重症例ではしびれや筋力の回復に数ヶ月から1年ぐらいかかることがあります。

医療法人健手会
ほしの整形外科クリニック
院長 星野 秀士