ほしの整形外科クリニック

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②肩のリハビリ、合同研修会について(四十肩、五十肩)

四十肩・五十肩について
秋が遠く感じられ連日厳しい残暑が続いておりましたが、10月になりましてようやく聞こえてくる虫の声が秋の訪れを感じさせます。
 9月の投稿に御座いました「肩のリハビリ、合同研修会について」の内容で肩関節の治療について触れていましたので、今回は症状について少し触れさせていただきます。

 

 皆さんが四十肩・五十肩と呼んでいるその肩の痛みの正式病名は肩関節周囲炎と言います。
 五十肩という名前は江戸時代、1797年に発行された俚諺集覧(りげんしゅうらん)という書物の中に,「凡、人五十歳ばかりの時、手腕、骨節の痛むことあり、程すぐれば薬せずして癒ゆるものなり、俗にこれを五十腕とも五十肩ともいう。又、長命病という」と記載があり,これが日本における五十肩に関して最も古い記載とされています。

 

一般的な症状としては、明らかな誘因なく肩関節が拘縮(動かしにくくなった)した状態、痛みは肩周辺に限局しており、夜間痛(睡眠時に痛みが出ること)が生じます。
 また夜間痛が出やすい時間帯としましては深夜1~4時の時間帯で、皮膚温が低下するため痛みを感じやすいとされています。
 症状の経過としては、炎症期・拘縮期・回復期と流れていきます。
 炎症期では、痛みの程度が高く、拘縮(動かしにくくなった状態)の程度は低い “痛いけど硬くない時期” とされています。
 拘縮期では、痛みや拘縮(動かしにくくなった状態)の程度が炎症期とは反対になっていき、拘縮の程度が強くなり、痛みの程度は少しずつ改善していくとされています。
 回復期では、痛みも拘縮も “改善していく時期” とされています。
 炎症期では仰向けに眠った際、腕の付け根が相対的に上方に偏位しやすくなり、肩関節にストレスをかけやすい状態となるため、腕の下(腕と布団の間)にクッションやバスタオル等を折りたたみ、腕を平行にすることによって肩関節にかかるストレスを軽減することが可能になります。

 

 肩関節周囲炎以外にも石灰性沈着性腱板炎や腱板断裂,上腕二頭筋長頭筋腱損傷など様々な肩の痛みの原因があり、症状も多種多様となります。
 当院では、西井章裕医師による肩関節外来が、毎月第2第4水曜日の14:00から18:00まで行っていますので肩の痛みでお困りの方は是非ご相談下さい。
 今回の記事が少しでも参考になりましたら幸いです。
 最後になりますが、朝夕の冷え込みが激しくなりますので、お風邪など召されぬようご自愛ください。
肩の勉強会も定期的に行っています。
文責:藤澤