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栄養、タンパク質について

肌寒い季節が終わり、涼しい季節になってきましたね。熱中症や脱水など、気を付ける時期も近づいてきました。熱中症に関しては、去年の7月のブログに書いてあるので読み返してみてください。そして、そこでも書いたように、今回はタンパク質についてお話しします。 

 

体に最も必要な栄養素、タンパク質>

タンパク質は、体にとって重要な栄養素であることを知っていましたか?体に必要な栄養素は、脂質、炭水化物、タンパク質、ビタミン、ミネラル、繊維質の6つですが、最近ではファイトケミカルスを合わせて7つ必要と言われています。(ファイトケミカルスの話はまたいつか)そのうちの1つタンパク質は、体の主原料と言ってもいいほど大事な栄養素になります。体を構成する成分は、約60%が水、約20%がタンパク質、約15%が脂質、ビタミンやミネラルが約5%となっています。タンパク質=プロテインと聞いて、「筋肉モリモリマッチョマンの人が必要なんじゃ‥」と思ったそこのあなた。(笑)私もそう思っていたうちの1人でした、なんと、お肌や髪の毛、爪、筋肉や骨、胃や腸などの内臓系、ホルモン系などなど、ほとんどの主原料がプロテインなんです。例えば、お肌は約60%、筋肉は約80%、心臓は約60%の割合をタンパク質が占めています。なので、不足すると、髪の毛がパサパサになったり、筋肉が細くなったり、内臓の元気がなくなって風邪を引きやすくなったり、細菌やウイルスに感染しやすくなったりとさまざまなことが体内で起こってしまいます。 

 

タンパク質って、何者?

タンパク質=プロテインは、「アミノ酸」という小さな分子がたくさんくっついた総称を言います。わかりやすく例えると、パールのネックレスをイメージしてみてください。パールのネックレスは、1つ1つパールを糸に通して、輪っかにしたものですよね。1つ1つのパール=アミノ酸、ネックレス=筋肉や骨となるわけです。繋げるアミノ酸の種類や個数によって、骨になったり、筋肉になったり、心臓になったりと姿や形を変えて、私たちの体を構成しています。アミノ酸は、体内で合成できるものとできないものがあります。体内で合成できないものは、食事で摂取する必要があります。それらのアミノ酸のことを必須アミノ酸と言い9種類あります。 

必須アミノ酸(不可欠アミノ酸)  バリン、ロイシン、イソロイシン、スレオニン、リジン、メチオニン、トリプトファン、ヒスチジン 
非必須アミノ酸  グリシン、アラニン、セリン、アスパラギン酸、グルタミン酸、グルタミン、アルギニン、システイン、チロシン、プロリン 

※厚生労働省 「食生活改善指導者担当者テキスト ~栄養指導・健康教育編~ より一部抜粋 

 

何から摂取したらいいの?

 何を基準にして、どんな食べ物から摂ったらいいのか?目安としては、「アミノ酸スコア」を指標にして食事をすることをお勧めします。「アミノ酸スコア」というのは、食べ物に含まれる「タンパク質の量」と「必須アミノ酸がバランスよく含まれている」かを数字で表したものです。どんな食品から摂取するとよいかというと、鶏むね肉やささみ、卵、魚、乳製品などから摂取することをお勧めします。特に、卵はお勧めです。1日の摂取目安量としては、ご自分の体重と同じグラム数を摂取するとよいかと思います。例えば、体重が60㎏の方は60gです。(医師の指導がある場合は、かかりつけ医にご相談ください)1日3食のなかで美味しくいただいてみてください。食事だけでは、なかなか必要量を摂取することが難しい場合は、3食以外に補食(おやつ)をしてみたり、栄養補助食品を活用してみることもひとつの方法かと思います。バランスの良い食事と適度な運動、しっかりと睡眠をとり、夏バテに負けない体つくりをしていきましょう。