ほしの整形外科クリニック

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母指CM関節症

THUMB CARPOMETACARPAL (CM) OSTEOARTHRITIS

THUMB CARPOMETACARPAL (CM) OSTEOARTHRITIS/母指CM関節症

このような症状でお悩みであればお気軽にご相談ください。

  • 力を入れると親指のつけ根が痛い
  • 親指が動かしにくい
  • 新しいビンのフタを開けられない
  • タオルをしぼりきれない

母指CM関節(症)とは?

大菱形骨、第1中手骨※図1の赤丸で囲んでいる関節が母指CM関節といいます。この関節は、人が馬の鞍に乗っているような形になっており鞍関節とも言われます。このような形状をしていることで、親指が多方向に動くことができ生活・仕事をする上ではとても重要な関節です。
一方で可動性があるということは、不安定性を要することにもなり、親指を可動しながら安定性を保つために、靭帯がとても大切な役割を果たします。使いすぎや加齢に伴い、靭帯が機能しにくくなり、関節にストレスがかかることで関節が変形し、炎症が生じることで痛みがでます。

図1

母指CM関節(症)

どのように治療をするの?

医師
レントゲンで手の変形の確認
注射で炎症を抑える
ストレステストを行い、靭帯の損傷の有無を確認
作業療法士
スプリントで保護
テーピング指導
生活指導

スプリントの紹介

関節の保護をすると聞けば、真っ先に浮かぶのはギプスではないでしょうか?ギプスのメリットは、固定力の高さにありますが、デメリットとしては水に濡らせない、着脱ができない、重たいなどがあり母指CM関節症を保護するのには向いていません。テーピングは軽度の症状であれば適応ですが、水に濡れると剥げやすく、また自分で行うことと巻くたびに材料が必要になるためコストがかかります。
スプリントとは、特殊な素材※図2で個人の手に合わせた形で保護をすることができ、水作業や装着しての仕事もできます。
指先までしっかり固定※図3することによって、保護したいCM関節をしっかり固定して関節の保護と炎症を抑え、痛みを取っていきます。

図2

図2

図3

図3

早めの治療が大切な母指CM関節症

初期
  • 親指のつけ根が痛くて作業がしにくくなる
  • 親指を動かすときに違和感がある
中期
  • 関節が変形してくる
  • 摘まむ動作で痛みが出て作業ができなくなる
  • 亜脱臼して靭帯が緩んでいる状態になる
末期
  • 関節が高度に変形して見た目でも関節の変形が分かる
  • 動かすだけで痛みがでて生活に大きな支障がでる
  • 靭帯が機能しなくて関節の安定性がなくなる

当院では、手外科専門の医師が在籍しており的確な診断と作業療療法士による個人の手に合わせたスプリントを作製しているので、親指の痛みで困っているかたは是非当院に来院していただきご相談をしてください。手をしっかり守っていきましょう。