母指CM関節症
THUMB CARPOMETACARPAL (CM) OSTEOARTHRITIS
THUMB CARPOMETACARPAL (CM) OSTEOARTHRITIS
このような症状でお悩みであればお気軽にご相談ください。
大菱形骨、第1中手骨※図1の赤丸で囲んでいる関節が母指CM関節といいます。この関節は、人が馬の鞍に乗っているような形になっており鞍関節とも言われます。このような形状をしていることで、親指が多方向に動くことができ生活・仕事をする上ではとても重要な関節です。
一方で可動性があるということは、不安定性を要することにもなり、親指を可動しながら安定性を保つために、靭帯がとても大切な役割を果たします。使いすぎや加齢に伴い、靭帯が機能しにくくなり、関節にストレスがかかることで関節が変形し、炎症が生じることで痛みがでます。
図1
関節の保護をすると聞けば、真っ先に浮かぶのはギプスではないでしょうか?ギプスのメリットは、固定力の高さにありますが、デメリットとしては水に濡らせない、着脱ができない、重たいなどがあり母指CM関節症を保護するのには向いていません。テーピングは軽度の症状であれば適応ですが、水に濡れると剥げやすく、また自分で行うことと巻くたびに材料が必要になるためコストがかかります。
スプリントとは、特殊な素材※図2で個人の手に合わせた形で保護をすることができ、水作業や装着しての仕事もできます。
指先までしっかり固定※図3することによって、保護したいCM関節をしっかり固定して関節の保護と炎症を抑え、痛みを取っていきます。
図2
図3
当院では、手外科専門の医師が在籍しており的確な診断と作業療療法士による個人の手に合わせたスプリントを作製しているので、親指の痛みで困っているかたは是非当院に来院していただきご相談をしてください。手をしっかり守っていきましょう。